ふくたんこと大福、紐の誤飲により腸閉塞になり開腹手術しました。
備忘録のため、詳細レポートです📝
10月11日朝。
食欲低下? 違和感から病院へ
ここ数日、なんかちょっと元気ない...?でもご飯も食べるしトイレもしてるしなぁ....と思っていたところ、いつもは食欲旺盛なふくたんが、朝ごはんを食べず。
遠くからスリッカーを見せると小走りで来るふくたんが.... 来ない。
これはおかしいと思い、速攻病院へ。とりあえず触診と血液検査してもらったものの、特に問題ありませんでした。
思い当たることとしたら、もともと歯周病持ちで抜歯経験もあり、その時もちょっと歯茎が腫れてたので、それかしらね、と。とりあえず、抗生物質をもらって帰宅。
病院から帰宅後、ごはんを食べたので、やっぱ歯のせいだったのかなぁ〜と一旦は安堵しました。
(ちょうど『大書画展』開催中でした。病院帰り、ゴミを捨てに行くついでにふくたんにも展示をチラ見せしました。)
10月11日深夜。
肛門から・・・?!
病院から帰宅、ふくたんも落ち着いているのでさぁ寝るか💤 と寝ていたところ、夫が帰宅。そして大声で起こされる。
「ふくちゃんが!!お尻から何か出てる!!!」
「?!?!?!」
「何?!引っ張ったら取れる?!」
「そんな感じじゃない!取れない!」
「え?!◎△$♪×¥●&%#....」
パニックになりながらとりあえずふくたん捕まえてキャリーに入れてタクシーへ。Google Mapで調べて一番最初に出てきた深夜対応の救急病院に向かいました。
🚗💨💨💨💨💨💨💨💨💨💨💨
が、病院に電話したところ混み合っていて数時間ほど待つ可能性があると。ふくたんがそれまではしていなかった咳をはじめたので、待っている場合じゃないと感じ、もう一つの病院へ電話したら受け入れOKだったのでUターン。
タクシーの運転手さん、臨機応変にありがとうございました。
10月12日未明。
夜間救急に特化した病院へ
確か1:00すぎに病院着。ちょっと記憶がうろ覚えだが、そこまで待たずに診察室へ。状況を説明してふくたんを預けました。
診察室で待っていると、いつも夫の抱っこを拒んでいるときのようなふくたんの声が響き渡ります。このとき、パニックでドギマギしつつも、「ヨカッタ...拒む元気はある...」と思った記憶があります。
(こんな感じ)
そして10月12日-13日で朝霧JAMに行く予定だった我ら。
それどころじゃないんだけど、友人と一緒に行く予定だったので、「どうしよう....」という感じでした。
10月12日未明。
緊迫、絶望、そして放心
先生に呼ばれ、エコーの結果を知らされます。
思えば、人間においても病気等でこういった緊迫した経験がなく、先生と正面で向き合ったあの重苦しい空気は初経験でした。
そして想像を絶する内容の説明を受けました。
淡々と、簡潔に。
- 誤飲した紐が長く、食道から肛門まで通ってしまっていること
- それにより腸がたぐられてしまっている可能性があること
- 腸を切って紐を抜くしかないが、切る箇所が何箇所になるかわからない
- 切る箇所が多ければ多いほど回復にも時間がかかり、
一生腸の障害を負う可能性も - たぐられたことにより腸が傷ついている可能性があり、
穴が開くなど損傷が激しい場合は助からない可能性もある - 実際の腸の状態はお腹を開かないとわからない、
お腹を開いても損傷が激しく治療が難しい場合は
そのまま閉じて緩和ケアにというケースもある
うんちと紐が出るまでは、元気だったのに...?
ごはんも食べたのに...?
そこまでぐったりとする様子はなく、ついさっきも先生に抵抗する声が聞こえてたのに...?
(飲んじゃった紐は多分これ。洋服の梱包に使われてた毛糸)
悲しいとかよりも、信じられない気持ちが大きすぎて感情無双モードになる私。隣で「もうダメなんじゃないか...」とか言い出す夫。
夫がネガティブモードだったからか、悲しいとか寂しいとか涙は出ず、現実的なことばかりが浮かんできていました。ふくたんが亡くなってしまった場合のこと、一生ケアが必要になったときのこと、お金相当かかるだろうな、会社員戻らなきゃか・・・とか、頭の中がすごいスピードで動く。人間って不思議ですね。
とにもかくにも手術は必須だが、脱水もあるため点滴を1〜2時間したのちでないと手術できないとのこと。手術ができるようになるまで待とうと無の数時間を過ごしましたが、まだ時間がかかりそうとのことで一時帰宅。4:00ごろから手術開始するとのことでした。
10月12日早朝。不幸中の幸い
帰宅後、大吉に寄り添われながら眠れぬ夜を過ごしました(ほぼ記憶ない)。
何かあったら電話が来るので、iPhoneを握りしめながら。
(心配するメンズ)
そして6:30ごろに受電。
- 手術は無事終わり、麻酔が覚めるのを待っている状況
- 幸い、腸を一箇所切るだけで済み、損傷もそこまでひどくなかった
- あと一日遅かったら助かってなかった可能性が高い。
すぐに来てくれたのが成功の大きなポイントである
ここで、何かの糸が切れて号泣😭😭😭
すぐに病院に向かいました。
🚗💨💨💨💨💨💨💨💨💨💨💨
10月12日朝。お疲れふくたん
病院に着いて、愛しのふくたんと面会。
初入院のふくたん、先生たちにキレ散らかしていたそう(病院で硬直してしまう春巻とは真逆)w
それを聞いた上でいざ面会したら....
まだ麻酔が効いていて朦朧としてるはずなのに、ケージの入り口までよろよろ歩いてきて、ひざまづいていた私の膝の上に乗ってきました(号泣)。
怖かったねぇ、ごめんね、頑張ったね😭😭😭😭
先生にはキレ散らかしといて私には甘えるなんて、ネコすぎて愛が止まらないよ本当にもう、一生何があっても守り続けると誓った瞬間でした。
(うちに来て4日目にして甘えん坊発揮するふくたん。こんなのが横須賀のストリートでふらついてたんだぜ?)
3日間の入院生活
最愛なるふくたんと感動の再会を果たしたものの、手術は無事終わったとはいえ術後3日間は慎重な経過観察が必要とのこと。
- 縫った部分が切れてしまわないか
- 損傷している部分が悪化しないか
- きちんと自分でごはんを食べて、栄養をつけて、腸の動きが正常になるか
- アルブミンが著しく低下しないか
を注視しなくてはいけないと。
とのことでそのまま入院生活に突入しました。
毎晩面会に行き、ふくちゃんに会える喜びを噛み締める。
家から歩いて30分ほどの病院だったので、これまでの色々なことを振り返りながら通院してました。
初日は私が現れて帰れる!と思っていたゆえの甘えだったのか、2日間はご機嫌ななめな感じでした。が、3日目には病院に慣れたようで先生や看護師さんにスリスリするようになったと報告を受けました(この切り替え力も賢くてたまらないw)。
長いような短いような3日間を経て検査の結果、腹水も溜まっておらず、血液検査の結果も問題ないので、早ければ10月15日(火)には退院できると。
よかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
10月15日朝。無事退院!
当日朝迎えに行き、お会計を済ませ(お値段40万円。保険入っててヨカッタ、、、、)、無事退院!!
大吉・春巻も優しく迎え入れてくれました(泣いた)
(得意の片足残しも披露してくれました)
一通り探検を済ませたら、ずっと寝ていました。さすがに疲れたよね🥹
術後の話
退院してから、毎分ふくたんがいる喜びを噛み締めつつ。
何があるかわからないのでしばらくはずっと心配していました。
<ごはんの話>
消化に良いものを、と先生から言われていたのでまずはピューレ型のおやつを差し出すも、食べてくれず。新しいもの好きの食いしんぼうで食に困ったことがないのでちょっと困惑しました。
そしていつも食べているユニアムのフレッシュフード。一番好きな味のスムースカツオ&たらを差し出しても、イマイチ....が、「いつも好きじゃん〜〜」と指につけて鼻につけたら、食べてくれました!💯
いつもの量は食べられないけど、いつものごはんを食べられるのはとても良かったです。ユニアムありがとう・・・・
<トイレの話>
2日目、よく歩き、それなりに食べ、甘え、徐々に回復しているように見えたふくたん。ただ、夕方くらいからトイレに何回もいき、踏ん張るけどうんちが出ないということがありました。
これまた同じ夜間病院にて再受診するも、エコーも血液検査上も問題なく、浣腸して出してもらいました。
3日目以降は食欲も出てきて、たくさん歩いて、テーブルとか膝の上にも乗るようになり、術後服を着ていてさらにかわいさが増しているということ以外は元通りに戻っていきました。
<術後服の話>
避妊手術後の状態で出会ったので、術後服姿を初めて見た店主。新たな偏愛の扉を開いてしまい、自分を抑えるのに必死でした。
(このお腹、何がどこから出てたのかミステリーすぎるw)
病院でもらった術後服の系がほつれてきてしまったので、Amazonで探して新しいものを購入。術後服ステッカーにもなっているこちらを購入。シンプルに安易なポップなさがかわいいw
ステッカーになっているのはこの写真。
ふくたんはいつも背中で訴えるタイプで、お腹が空いたりおやつが欲しいときは大体ここでこのポーズしてます。
術後服を着て、この光景が見られたことが嬉しくてこの写真にしました。
あとがき
本当に、ふくたん脱走(これもいつか書くw)以来の人生オワタ案件で、ずっと心がズキズキしている数日間でした。
お世話になったTRVA夜間病院、とても心強い病院でした。
手術を担当いただいた先生は、もう本当一生ついていきますってくらい。すべてのリスクを無駄なく、時には強い表現でも説明してくれました。何もないのがベストだけど、次も万が一のことがあったら絶対にここにお世話になりたいと思いました。
そして原因となった、紐の誤飲。
もう6年くらい一緒に住んでて、10歳を超えて、これまでネコが何かを食べちゃうようなことはなかった我が家。完全に飼い主の怠慢だと大反省。
もはや人間よりもネコが好きな私、仕事でもネコのヘルスケアとかフードに関わり色々学ばせていただいて、常にできる限り長く一緒にいられるように考えてたつもりだけど、ただただ頭でっかちになってるだけなのかもしれないと。
ありがたいことに仕事も店も忙しく生きているけど、身近なところに目が届かなくなってたら意味がないと、改めて思いました。