中矢昌行
猫よさようなら / 中矢昌行
猫よさようなら / 中矢昌行
さまざまな場所で「遠目に」撮影されたネコ写真が並ぶ、一風変わった写真集。
写真家・中矢昌行が2005年から10年間撮り溜めてきたシリーズの区切りとしてまとめられたもの。
ネコを愛しすぎている身からするとインパクトあるタイトルですが、10年間もの“猫からの呪縛”から解き放たれる、という意味で「さようなら」とのこと。
写真1枚1枚はむしろ「こんにちは」という感じで、先述の通り遠くにいるネコを写しており、よ〜く観察するとネコが見つかる。ネコ探しレベルが鍛えられる。
以下、ギャラリーの公式テキストより抜粋:
この広大な土地で猫に遭遇するのは偶然か、それとも必然か。街を歩き、立ち留まり、待つ。そしてカメラに収める。中矢はそんなことを長い間続けてきた。
“ 最初は寄った。ある時、いや、違うなと思いそれからは離れた。
どんどん離れていった。
居そうな所には何年も通い、通り道を調べ、釣り人のように待つこともあった。
そして10年が過ぎた。(中矢昌行) ”
よくある「街×野良ネコ」の世界線とは違い、あえて離れるという逆張り精神、そしてそれを10年間続けるという変態さがたまらなく好きな一冊です。
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作家 / ブランド
中矢昌行
中矢昌行 について
中矢昌行(Masayuki Nakaya)
愛媛県生まれの写真家。雑誌『TRANSIT』や『BRUTUS』等で活動。写真集に妻と4匹のネコとの暮らしをとらえた「ネコパシー(2011)」、2005年から10年にわたり撮影してきたシリーズをまとめた「猫よさようなら(2015)」。
ZEN FOTO GALLERY
アジア諸国の写真を専門に紹介するギャラリーとして、マーク・ピアソンによって2009年9月に設立。詳細仕様
サイズ:364 x 257 mm
52ページ
素材:ソフトカバー
発行年:2015