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赤々舎

サスケ / 深瀬昌久

サスケ / 深瀬昌久

通常価格 ¥5,500
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店主が最も偏愛している写真家、深瀬昌久。深瀬沼にハマったきっかけは紛れもなくネコ写真なのだが、彼に関してはネコ好きの枠を超えて人間性や死生観にまで感銘を受け、崇拝している。もちろん、会ったこともないし世代も性別も境遇も全く違うのだが。

その話は長くなるので置いておき...

『サスケ』は、深瀬昌久が共に暮らしたネコのうち、サスケとモモエの作品をセレクト・再編集した写真集。

何がいいって、彼はネコの本質的な魅力を見抜いている。もはや、彼自身も“猫になってしまった”と述べている。以下は出版元の赤々舎による公式コメント。

深瀬昌久の新たなる傑作

生涯にわたり、猫を身近に愛しつづけた深瀬昌久。本書は、深瀬の猫写真の主人公サスケと、その妹分モモエの写真を集成した決定版である。写真のセレクトから編集に至るまで新たに作り上げられた本書は、猫写真というジャンルを超え、深瀬の作品展開の中核を為すものとして「サスケ」を位置づけた。また、「サスケ」を通して探求した写真表現の数々──主客未分から得られる純粋経験や、視覚と触覚を掛け合わせた知覚──を解き明かす。深瀬昌久の作品世界への重要な視座となる写真集。

巻末に、トモ コスガによるテキスト「愛という名の純粋経験」を所収。

「私は猫眼の高さで腹這いになってこの1年余り実によく写真を撮っていたので、なんだか猫になってしまった。自然の移ろうなかで気ままに好きなものと遊びながら写真を撮るのは、幸せな作業だった。私はみめうるわしい可愛い猫でなく、猫の瞳に私を映しながら、その愛しさを撮りたかった。だからこの写真集は、サスケとモモエに姿を借りた私の『自写像』といえるのかもしれない」 深瀬昌久『猫の麦わら帽子』(文化出版局、1979年)より

※ 70年代頃の写真なので、「ネコを放し飼いなんて!」「ネコを連れ出すなんて!」など敏感な方にはおすすめしません。時代を超えたネコの魅力やネコと人の関係性を感じるのが好きな方にぜひ手に取っていただきたい。

在庫あり

作家 / ブランド

赤々舎

赤々舎 について

2006年設立、京都に拠点を置くアートブックの出版社。写真集と現代美術の作品集を中心にこれまで約200冊以上を刊行。常に写真表現の可能性を模索し、写真とは何か、写真を見ることとは何かという本質を探求しつつ、大きな問いの器として写真集を制作して いる。

詳細仕様

サイズ:260mm×185mm
192ページ

素材:ハードカバー

その他

深瀬昌久(Masahisa Fukase)

1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務を経て、1968年に独立。1974年、アメリカ・MoMAで開催された歴史的な日本写真の展覧会「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に出展多数。1992年、不慮の事故で脳障害を負い、20年間の闘病の末、2012年没。享年78。代表作「鴉」は日本写真の金字塔として世界的に高い評価を得ている。没後に創設された深瀬昌久アーカイブスの働きにより、2017年には仏・アルル国際写真祭にて没後初の大回顧展「l'incurable égoïste」を開催。2018年、京都のKYOTOGRAPHIE にて国内初の回顧展「遊戯」を開催。また同年、蘭・Foamにて美術館初となる回顧展「Private Scenes」を開催。その開催に合わせて、深瀬がその生涯をかけて制作した作品群を編さんした写真集「Masahisa Fukase」(赤々舎より日本語版、Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版)が刊行された。https://masahisafukase.com/

トモ コスガ (Tomo Kosuga)

1983年、東京都新宿区生まれ。深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。2000年頃より深瀬の作品研究を開始。深瀬の没後、遺族からの依頼を受け、2014年に深瀬昌久アーカイブスを創設。アーカイブ活動に留まることなく、深瀬の展覧会キュレーションや出版物の編集や解説執筆を担う。アート・プロデューサーとしても各種展覧会の企画やプロデュースを手がけ、また写真表現を専門としたライターとして日本写真の現在を各種媒体に寄稿。これまでキュレーションまたは共同キュレーションに携わった展覧会として、深瀬昌久「Private Scenes」(2018年 蘭・Foam)、深瀬昌久「l'incurable égoïste」(2017年 仏・アルル国際写真祭)、深瀬昌久「救いようのないエゴイスト」(2015年 東京・Diesel Art Gallery)のほか多数。著書として「Masahisa Fukase」(赤々舎より日本語版、Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版)がある。写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」にて日々発信中。
https://www.youtube.com/tomokaflex

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